胆汁の通り道にできるがん|メニエール病の実態|ストレスは万病のもと

メニエール病の実態|ストレスは万病のもと

医者

胆汁の通り道にできるがん

腹痛

胆汁の役割とがんの発症

便の色が黄土色または茶色をしているのは、胆汁という消化液の色素が含まれているからです。胆汁は肝臓から分泌されて胆管を通り、胆嚢と呼ばれる袋状の臓器にいったん溜められた後、この胆嚢が収縮することで十二指腸に注入されます。胆汁の主な役割は脂肪の消化を助けることで、脂肪が小腸で吸収されやすいよう分解する働きをしています。胆汁の通り道に当たる胆管は、肝臓内に広がる多数の細い管が肝臓の出口で一本の太い管に合流しています。この通り道にできる胆管がんはがんの発生した部位によって4種類があり、症状の表れ方は同じでありません。肝臓の出口に当たる肝門部より外側に胆管がんが発生すると、胆汁の流れが妨げられて肝臓側に逆流し黄疸の症状が出てきます。肝臓内の細い胆管にできる肝内胆管がんは、肝門部から十二指腸乳頭部までの太い胆管にできるがんと違って黄疸の症状が表れにくいものです。全般に初期の胆管がんは自覚症状に乏しく、胃の裏側に位置するため通常のがん検診でもなかなか発見されません。皮膚の色が黄色くなったり便の色が白っぽくなったりしたら黄疸の証拠ですから、早めに内科か消化器内科で検査を受けた方がいいでしょう。

外科療法と薬物療法

胆管がんの治療では、手術でがんを切除できるかどうかによって5年生存率が大きく左右されます。手術の可否判断は病院によって異なり、他の病院で手術できないと言われた患者さんでも胆管がんの治療実績が豊富な病院では手術可能な場合が少なくありません。手術できるかどうかはその病院の手術設備や治療受け入れ態勢に加え、技術力の高い外科医が勤務しているかどうかによって決まるのです。胆管がんを手術で切除する際には、隣接する肝臓や膵臓などの臓器の一部も切除する場合が多く、しばしば10時間前後に及ぶ大手術となります。そうした手術では血管や胆道・膵管などを再建する必要も出てくるため、極めて高度な手術テクニックが欠かせません。優れた腕を持つ外科医は長時間に及ぶ大手術でも集中力を切らさず、多くの成功例を残しているものです。がんの浸潤や転移が認められた場合は手術も難しくなりますが、最近では胆管がんに効く抗がん剤も開発されています。2種類の抗がん剤を組み合わせることで、手術できなかった患者さんでも5年生存率が向上しています。こうした化学療法を受けられる病院は、進行性の胆管がん患者にも多く支持されているのです。